ごちそうは添加物のフルコース?②

おいしそうな太巻き。スーパーで普通に売ってる1本500円弱のものだ。彩りもよくて食欲を誘っちゃうよね。具を調理して、海苔で巻いてって手間を考えると、ついつい買っちゃう。さて、ここで問題!“この太巻きに使われている添加物は何種類くらい?”

 

正解は、具がたくさん入ってる方で20種類以上。ソルビット、香料、pH調整剤、増粘多糖類、ソルビン酸K、グリセリンエステル、着色料(黄4・5、青1、赤102・106)、コチニールetc・・・ってな具合だ。この中で気色悪いのはコチニール。実はこれ、サボテンに寄生する虫(カイガラムシ科エンジムシ)をすり潰して抽出する色素なんだそうだ。この色素はきれいなピンク色を出せるのが特長で、pHを変えるとオレンジ色にもなるらしい。食物せんいの飲料や、流行のアミノ酸飲料なんかに盛んに使われてるんだとか。(買うときに、もっとちゃんと表示を見るんだった。結局、オイラは虫を食べちゃったのね^^;)

 

あと黄4・5、青1、赤102の着色料は、極力避けたい添加物。毒性が強いので厳しく使用基準が定められてる。むむむっ・・・。この太巻きには保存料が入っていないのがせめてもの救いだけど、これだけの添加物が必要なんだろうか?しかも添加物は、同じ目的で使われるなら一括表示していいことになってる。例えばコクやとろみを出す増粘多糖類も、実はグァーガム、カラギナン、キサンタンガムなど一種類じゃないってことだ。調味料も、香料も、pH調整剤も同じ。pH調整剤なんか4~5種類使われてるっていうから驚き!

 

現在、食品添加物は単体でのみ、その安全性が確かめられてる。でも、「複合摂取」の安全性に関しては誰も明らかにしてないのが怖い。太巻き1本で20種類以上という現実。消費者も生産者も、本当に食を考え直す分岐点に立たされてるんじゃなかろうか?