ワンコ用ノミ・ダニとり市販薬って・・・

今年の夏はメチャメチャ蒸し暑かったよね。Mダックスの場合、こんな気候が続くと耳の病気と皮膚病が多くなるんだそうだ。最近のあんずは、なにかにつけてゴロンとひっくり返って腹をみせる。これって実は、“腹みしてんだからよ、早くなでろよぉ~。”ってことなんだよね。はいよ・・・ん??なんだこの赤いポチポチ!?腹の右側に点々と続いてる赤い発疹。ノミか、ダニか?虫じゃないと思うけどなぁ。

 

まぁ、とりあえず大好きなM先生が待つ病院へ(本人はしっぽブンブン。気楽なもんだわ)。まず、いつもと違う経路で散歩しなかったか聞かれる。芝生の上を走ったかも聞かれた。どっちもなかったので、丹念に皮膚を観察。結局、細菌性の皮膚炎で落ち着いたんだけど、そこで市販のノミ・ダニとり薬の話になり、絶対使わないようにいわれた。

 

なんと!あれって、家庭用の殺虫剤をワンコの身体にスプレーしてるのと同じなんだそうだ。しかも、皮膚から吸収されて腎臓に影響を与えるらしい。先生のところには年に数匹、市販のノミ・ダニとり薬が原因と思われる腎臓をやられたワンコがくるってことだった。TV-CMで流れてるフロント△インの場合、“ご相談は動物病院へ”となってる。病院で処方するのは、皮膚から吸収されることのない薬なんだそうだ。知らなかったね・・・^^;

 

で、市販薬の成分を調べてみた。主成分はピリプロキシフェン(IGR)とフェノトリン。メーカーによると“フェノトリンは家庭用殺虫剤にも使用されている安全性の高い化合物。またピリプロキシフェンは昆虫にのみ有効であり、人やペットを含めた哺乳動物には極めて安全性の高い化合物です。”とある。しか~し、農薬としてピリプロキシフェンを散布した桑の葉を食べた蚕(かいこ)は糸を吐かない、繭を作らないなどの影響が報告されてる。毒性は強く、少量散布でも残毒性は120日以上(群馬県蚕業試験場調べ)だそうだ。これでも安全なのかい??