ごちそうは添加物のフルコース?③

ハムエッグ、ハムときゅうりの春雨サラダ、ハムって、ビールのつまみにそのまま食べても美味しいよね。最近は極薄やらサラミ風ハムやら、いろんなハムがスライスされて小分けパックで売られてる。ところがこのハム、「食品の裏側」の著者・安部さんによると、「プリンハム」っていうんだそうだ。(写真は岩手・館ケ森アーク牧場の無添加ハム。100g520円)

 

プリンって??それは、パックの裏側の原材料表示を見ればわかる。大豆たんぱく、卵白、乳たんぱく・・・ん?添加物っていっても天然由来のものだし・・・。ところが、作り方を知ってビックリした。100g100円から200円台の安売りハム(注:ちなみに、オイラはタコ紐でしばってある高級ハムの表示も確かめたけど、メーカーによっては安売りハムと大差ないとこころもあった!)実は、大豆たんぱくや卵白をゼリー状にしたものを何本もの注射器を使って豚肉に注入するんだそうだ。つまり、100kgの豚肉の塊りを130kg程度に増やすってこと。

 

で、プヨプヨになった(プリンハムと呼ばれる所以)ものを、工場の人たちが大勢で揉む。その後、成形~加熱するとゼリーは固まってハムらしくなるんだそうな。もちろん、増量した分、着色料(ここでもコチニールが使われてたりする)や弾力を持たせるための添加物が必要になる。無添加のハムは豚肉と塩(砂糖)、香辛料だけで作られる。オイラにはとても買えないけど、写真のハムなんかが完全無添加のハム。ちゃんとしたものは、それなりに高いってわけだ。

 

添加物の神様と呼ばれた安部さんが添加物を売りまくってたのは、2~30年前。その頃にくらべたらメーカーも少しは真摯になってると思いたい。けど、表示を見ると本当に減ってるのか?と疑ってしまう数の多さだ。阿部さんが去年本を出したのは、もう時効だからせめて真実を・・・と思ったから??だけどオイラには、どうもそれだけじゃない気がして仕方ないんだよねぇ。